理事長挨拶

【はじめに】

 こだま青年会議所は1969年に本庄青年会議所として創立以来、明るい豊かな社会を目指し運動を展開し続け、2019年は51年目を迎えます。昨年、私たちは創立50周年の節目を迎えることができました。これも、日頃より私たちの運動に対しご理解とご支援、ご協力を頂いております行政ならびに関係諸団体、地域住民の皆様のお陰でございます。あらためて敬意を表すと共に深く感謝申し上げます。また、今日に至るのも、先輩諸兄姉の永きに渡るご尽力の賜物であります。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 さて、51年目は次なる大きな節目である100周年を目指す元年です。そして、様々な社会変化に見舞われた「平成」の世が終わり、新しい時代へと転換する1年でもあります。
現在、私たちは変化が速く先行きが見通せない時代にいます。こうした情勢の中で私たちに求められていることは時代の変化を捉え、地域に対して何が必要であるかを考え、地域の未来ビジョンを描き、失敗を恐れずに挑戦することです。私たちの運動は社会全体で言えば小さな波紋に過ぎないかもしれません。しかし、いつの世も転換期において時代を切り拓いてきたのは常識にとらわれない青年の志と行動力です。
 また、年々会員の減少が懸念されており、地域における存在意義が問われているとも切実に感じています。今までのやり方で組織を運営すべきか、固定概念を壊して時代に合った運営をすべきかを考えていく時期に差し掛かっているのではないでしょうか。住民の意識変革を促し、新たな価値観を創造する先導者であり続けるならば、未来へ繋げるために必要な意識は不易流行の精神です。51年目の本年は、青年会議所の本質を再認識し、次世代を見据えた新しい価値観を創造し、新たな視点に立った運動を展開して参ります。

【しなやかで強い組織であるために】

 「唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」これは進化論で有名なダーウィンの言葉です。
卒業メンバーが多い年が続き、入会歴が浅いメンバーが大半を占める組織となりました。近年問題となっているのが例会出席率と事業参加率の低下です。何も手を打たずに従来のままでは、メンバーの負荷がさらに大きくなり、地域の発展のために力を注げない時代が近い将来やって来ます。まずは、メンバーが参加し易い環境を整え、状況や価値観が異なる様々なメンバー同士が互いに分かり合い、助け合い、引き立て合うことです。次に、一人一人が組織を存続させるための覚悟を持つことであり、次世代のための在り方を考えることです。
青年会議所には個人に対して多くの学びと成長の機会があります。私は出来るだけ多くの時間を費やし、自身の糧となる力を得ていただきたいです。なぜならば、それが次世代のリーダーの基礎となり、地域の発展に繋がるからです。会議や例会への出席率を上げるために改めて青年会議所運動の目的・団体の意義・必要な知識を学び、リーダーとしての資質を高める機会を構築して参ります。学ぶことでメンバーはjayceeとしての自覚が芽生え活力を生み、組織は息を吹き返します。

【自分事の会員拡大】

 昨年度、具体的な数値目標を掲げ率先して行動したことで、拡大への意識は高まり、多くの新しい仲間が増えました。しかし、メンバーごとの拡大への熱量や新入会員のフォロー体制に差が見受けられました。1年だけ拡大意識を高めるだけでは会員数は減り、組織は停滞します。会員拡大は傍観者意識ではなく、当事者意識を持つことが必要不可欠です。現状に満足するのではなく、青年会議所の営業マンとしての自覚と行動量がメンバー全員に求められます。 地域を良くしたいと願う同じ志を持つ人間が多ければ多いほど、組織は活性化し、その力は地域全体へ大きく波及します。そして、多くの価値観を持った人財が集まり、事業を構築するからこそ、地域にインパクトを与える運動となります。また、新たな仲間との出会いはメンバーひとりひとりの自己成長につながり、入会しなければ得ることのできない財産となります。私は引き続き会員拡大に重きを置き、自らも動き、1年を通して拡大への意識をメンバーへ鼓舞し続けます。

【会員同士のコミュニケーションを深める】

 青年会議所は行動を共にすることで会員同士が業種や年代を超えて新たな友情を育み、目的に向かって切磋琢磨し共に自己成長を遂げる場でもあります。しかし、近年は会員の交流事業が減り、会員同士が膝を付き合わせて話し合う機会も減り、信頼関係が築きにくくなっています。
青年会議所運動を終えた後に残るのは人間関係です。同じ境遇の人間が同じ釜の飯を食べることは学生の仲間とは異なり、一生の付き合いにもなります。地域のことを考える前に私たちがお互いに気兼ねなく議論を交わし、お互いの魅力を感じ、さらに友情を深めることが大切だと考えます。それにより人として磨かれ、自己成長へ繋がり、私たちが笑顔で行動できることが自然と会員の参加を増やすのです。本年度は交流推進理事を中心に、より充実した会員相互のコミュニケーションを増やします。

【愛される新たな価値観の創造】

 人口減少時代は近隣の都市と定住者と来訪者を奪い合う地域間競争の時代です。県内では県南と県北の地域間格差はさらに進んでいます。児玉郡市では本庄早稲田地域の開発が未だ進んでおり、多くの商業施設が建設され、新しい街並みが広がりを見せています。地域内でも中心部と郊外の格差が生まれていますが、一概にそれが悪いのではなく、人々が愛着を持ち、魅力を感じる地域とは新しい都市環境と地域の魅力がバランス良く混在している地域です。今後、価値観が変化し続ける時代において、地域の強みや可能性を最大限に引き出し、人々を惹きつける地域になるためには、常識にとらわれず客観的な視点でその地域を見ることです。 児玉郡市は埼玉の北の玄関口であり、群馬と隣接した双方の特徴が交差する地域でもあり、地域の良さを見つめることで個性の際立つ魅力ある地域へ変化できる可能性を秘めています。地域の美点を見つめ、新しい価値観を地域に生み出すことが住民の意識を起こすこととなり、高めることに繋がります。
その意識を浸透させるためには既存の地域資源を活用するだけでなく、新しい価値観を合わせて、児玉郡市のイメージを想起させることが重要です。その姿が住民の間で共有され、代々語り継がれることで地域に根付いた文化となるのです。そして、住民は自身も地域を構成する一員であるとの自覚が芽生え、さらなるシビックプライドの醸成になると確信しています。

【地域経済を構想する】

 今後、経済の活力を維持するための必須条件は生産性の向上です。それも従来のような大都市中心の経済活動ではなく、それぞれの地域で新しい産業を生み出すことで発展していくことが求められています。
 児玉郡市が成長し生き残るためには地域性や立地などの特色を活かした新たな産業を生み出す好循環の拡大を受け入れる風土、それを支える地域に合った連携の形、そして住民を結ぶ地域構造の確立が必要です。地域の生産力を増やすことを目的に地域で人材や企業を育成し、産業を発展させることが人口流出の抑制・人口流入の促進に繋がり、人と企業に選ばれる地域となり発展し、経済的に住民の生活は豊かになるのです。地域に変化をもたらすのは行政だけではありません。住民にも地域の現状と未来を考え、行動する役割があります。しかし、住民の多くは受動的で地域への関心が薄いのが現状です。その意識を変化させるには私たち自身の考えを地域に体現し、実際に変化を生み出すことです。また現在、国や地方自治体・企業の多くが国連が示した持続可能な開発目標SDGsを取り入れ、新たな展開を再考しています。
 児玉郡市としても実行可能な目標を地域と照らし合せて選択し、地域課題に活用し、目指すべき地域の姿を明確にすることが未来の地域の創造となります。そして、地域経済の変化を生み出す運動によって将来的に多様な産業が根付く集積地へと発展し、多くの交流人口を生み出す活力のある地域へ成長するのです。

【未来の人財のために】

 持続可能な社会であり続けるためには未来を担う人財を育成する必要があります。子供達を自らやりたいことを見つけ、目標や夢に向かって進んでいく人間へと導く使命があるのです。目標や夢を達成するために才能よりも必要な力は物事に対して粘り強く努力し続ける「やり抜く力」です。そして、失敗と成功を繰り返した経験が、自信を生み、挑戦できる強い人間へと成長するのです。 一方、社会に出ると、主体性と協調性の両方が求められます。相手に同調する考えではなく、「和して同ぜず」という言葉にあるようにそれぞれが異なる個性を持ちつつも、お互いを尊重し合い、理解していくことが大切です。そうすることで自分を大切にする気持ちが高まり、相手へ感謝の気持ちが生まれ、笑顔溢れる人間が増えます。私たちが「強さ」と「やさしさ」を伝えることが次世代のリーダー育成の基盤となります。
今は子供も大人もスマホを持っているのが当たり前の情報が溢れた社会です。世の中のシステムが日々変化する中で私たちは常に対応していかなければ生活することも不便になってしまいます。すべての物がネットに繋がり、生活や仕事が根底から変わってきています。今後10年から20年で存在する仕事の大半がAIに取って変わると予測されてもいます。昔のように無から何かを生み出すことを考えるのではなく、何が必要な情報や知識なのかを考え、新しいアイデアを生み出す発想力と相手に的確に伝える力が求められています。

【結びに】

 これまで青年会議所は時代と共に、多くの事業を通して地域課題に向き合ってきました。私たちは当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが劇的に変化する時代に生きています。児玉郡市においても、従来の社会規範や価値観が通用しにくい地域課題が横たわっており、こだま青年会議所が地域に必要とされる団体であり続けるためには、組織として個人として柔軟性が必要です。 すべてを時代のせいにするのではなく、時代の変化を捉えた運動展開をするべきです。こうあるべきと決めつけるのではなく、先入観を捨て、どん欲に学び吸収していく気概こそがJaycee です。変化を恐れず、可能性を信じ、新たな未来を切り拓いていきましょう。私は理事長として、新たな歴史の第一歩となるべく、一年間、青年会議所運動に邁進して参ります。何卒宜しくお願い申し上げます。我事に於て後悔せず。

基本理念

己ができる最善を尽くす
不易流行の精神で物事を捉える

基本方針

・資質向上を通じての組織再興
・会員の更なる増強
・会員相互の交流事業の拡充
・地域の文化となる事業の創造
・地域経済に変化をもたらす事業の創造
・未来を担う人財の育成

スローガン

INNOVATION
~とわられず、恐れず、その先の未来を描く~